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1-4 カイセリ空港からオトガルへ

旅行中につけていた日記に、少し推敲を加えるかたちで書き進めている。前回は、旅行初日と2日目の朝だった。文字通り這う這うの体で飛行機に乗り込むと、飛行機は僕の与り知らない方法で空を飛び、1時間半後、カイセリ空港というところに無事着陸した。

到着時刻は10時。飛行機で横になったおっさんは、とてもいいシャツを着ていた。トルコ航空の弁当箱は少ししゃれていた。姉に借りたオレンジ色のトランクはよく目立ち、飛行機から下ろされてベルトコンベアーで流される荷物を探すのに都合が良かった。

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3月21日(日) 7:00

カイセリ空港から、カイセリの町のオトガル(バスターミナル)へ。タクシーを使うことにして、タクシー乗り場に並んでいると、「日本人の方ですか?」と話しかけてくる日本人の方がいた。その男性は、ごちゃごちゃした柄のてろてろしたシャツを腕まくりし、黒のスリムなジーンズを履いて、アディダスのスポーツバッグを持っていた。要するに15年ほど前のカジュアルな格好をしていた。年の頃は、22歳にも見えるし、30歳を越えているようにも見える。よくわからない。言葉のイントネーションから東部から来た人だということがわかった。後にわかることだが、彼は仁平氏といった。

仁平氏が、タクシーに乗るのなら一緒に乗って割り勘にしないか、と言うので、承諾した。やってきたタクシーに乗り込むと、運ちゃんが「日本人か?」と聞いてくる(トルコ語で)。われわれは後部座席に乗ったので、自然と助手席に乗った仁平氏が主に対応することになった。運ちゃんはおもむろに携帯電話を取り出し、日本語の電話だから出ろという。仁平氏が電話を受け取り話はじめた。行き先などを聞かれ、ユルギュップとネヴェシェヒルに行って80ユーロ(≒12,000円)だと言ってるらしい。バスなら600円程度だ。法外に高い。その値段で営業が成功した経験があるんだろうか。「チョク・パハル(超高い)」と言って電話を切らせた。

すると、今度は運転手が1人20ユーロ(≒3,000円)で行くからと食い下がってきた。それでも高いから、「オドガルに行ってくれ」(既にオトガルは見えている)と言うと、ようやくオトガルへ行ってくれた。オトガルについて降ろすときにも、「みんなで25ユーロ(≒3,750)でどうだ」と食い下がってくる。バスならひとり4ユーロくらいなんだと言って断った。運ちゃんは、「バスは10YTLくらいする」と言うが、「それでも800円くらいじゃないか」と断り、車を降りた。タクシー代は6ユーロ(≒900円)。これがオトガルまでの定額だと、空港のタクシー乗り場に書いてあった。タクシー代は、ユーロは持ってるけどトルコリラは持っていない仁平氏が払った。われわれはトルコリラしか持っていなかったのだが、5YTL(≒400円)でいいと言ってくれた。あまりトルコリラのレートをよくわかっていなかったけれど、とにかく良い人だ。

オトガルの真ん中には大きめの建物があり、中には複数のバス会社のチケット売り場が並び、売店やら待合室やらがある。バス会社がたくさんありすぎて、どこで買っていいのやらさっぱりわからなかった。見て回っていると、NEVSEHIRと銘打ったバス会社があったので、その窓口に座っていたおっさんに「Nevsehir?」と聞くと、「そうだそうだ」と言うので、チケットを購入した。1人-7YTL(≒560円)。

無事チケットが買えたので、水をお菓子を買いに売店に行った。お菓子が1YTL、水500mlが0.5YTLだった。売店のおっちゃんもなんかえぇ人だった。0.5YTLというと、公衆便所の利用料金と同じだ。

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今日はこんなところにしておこう。

少し金の話をしておかなければならない気がした。レートで言うと、旅行当時、1YTL≒80、円、1ユーロ≒150円だった。トルコの通貨は、2005年1月1日に、デノミ(denomination)という通貨単位の切り上げがあった。トルコは長期的な不況からインフレが続いていて、デノミの以前では、1,000,000TL≒80円だった。このようなインフレの激しい通貨は、ちょっと時間が経つとすぐに貨幣価値が下がってしまうわけだから、安定感のあるドルとユーロが一般的に使われることになる。しかし、多少インフレが落ち着いたのだろうか、デノミの運びとなったようだった。

デノミの施行で、1,000,000TL=1YTLになった。つまり0が6個取れた。それまでの通貨は、トルコリラ(略称:TL)と呼ばれていたが、新しい通貨は、新トルコリラ(略称:YTL イェー・テー・レー)と呼ばれている。旅行中は、デノミが実施されたばかりだったので、店のなどでの価格の表示は新旧併用して書いていた。そして、少し高級そうな店になると、ユーロでの価格表示がメインとなる。

しかし、新旧両方の通貨が流通しているというのはややこしかった。空港でYTLを買ったときには、全て新紙幣だったが、街で現金を使っているうちに、釣りなどで旧紙幣を貰うことがある。500,000TLと5,000,000TLもややこしかったが、それ以上にコインがもう、新旧あわせて15種類もあったもんだから、わけがわからない。ちなみに、TYLの下の単位はYKr(イェニクルシュ)。100YKr≒1YTLになる。2005年が移行期間で、来年から旧紙幣は使われなくなるそうだ。

トルコの人は、紙幣を輪ゴムやなんかで束ねてポケットにねじ込んで持ち歩いていた。そのせいかなのか何なのか、紙幣はすべからくボロボロだった。金を大事しないのかなぁ、などと思ってみたけど、よく考えたらその紙幣の価値は小銭程度で、小額でもそこそこの厚みになる。財布に入れるなんてできないだろう。しかもインフレが進むたびに紙屑に近づいていく。それじゃ大事に扱おうという気持ちなんて起きないのは当然だ。

それでおおよそ腑には落ちたが、かといって、インフレが落ち着けば新通貨が丁寧に扱われるだろうかと考えてみたが、あまり期待できない気がした。そういう貨幣価値などいう問題ではない可能性もあるだろうから。
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みやいひろし

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  • こんにちは。妻と惣吉(2007.6.26生)、志埜(2010.10.29生)と共に慎ましく暮らしております。

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