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屋久島に行ったこと 3 --白谷雲水峡を歩く

【登山口まで】
6時過ぎに起床。1階のサンクスで朝食と昼食を買い込み、ホテル近くバス乗り場から鹿児島空港行きのバスに乗り込んだ。バスが鹿児島市の市街地を抜ける間、島津の城跡が見えるなどして、鹿児島は鹿児島で観光してみたい欲望に駆られた。高速道路を走行中、桜島とおぼしき山などが望まれたが、全体的に随分と南に来たなという印象を持った。

4列シートのプロペラ機に乗り込むと、30分少々で屋久島空港に着陸した。着陸時のブレーキングは、シートベルトの効能を十分に発揮させるほど急激なもので、滑走路の短さを感じさせられた。空港の建物は、以前のカンボジアのシェムリアップ空港くらいの大きさで、要するにこぢんまりとした駅舎のような風体だった。

空港から宮之浦までは、バスで移動しようと考えていたが、飛行機が遅れたために既に出てしまっていた。次は1時間後となるので、タクシーを利用することにした。宮之浦まで2,570円。「屋久島観光センター」という土産物屋で、300円で手荷物を預かってもらい、店の向かいのバス停で白谷雲水峡行きのバスを待った。
《屋久島観光センター》 http://www.yksm.com/

バスはいくつかの停留所で10人ほどの観光客を乗せ、山へと入って行く。白谷雲水峡へと続く道は2車線道路に整備されており、きれいな道をつけているもんだだと感心した。しかし、拡幅工事が完了しているのは工事の簡単な山の下の方ばかりらしく、じきに車のすれ違いが難しい山道となった。土曜日ということもあって、途中、所々で拡幅工事がなされていた。屋久島は勾配のきつい岩山なので、施工がかなり大変そうだった。しかし施工業者は当分食えるだろう。


《バスの車内》

白谷雲水峡の登山道の入口付近は、駐車場に収まりきらない車で溢れてかえっていた。空港から宮之浦まで移動した時の、タクシーの運転手のおっちゃんから聞いたところによると、近年屋久島ではレンタカーが急激に増え、島内で700台ほどあるんだそうだ。屋久島の外周道路の延長は約100kmだから、1.5kmに1台レンタカーがあるような計算になって、要するに過密すぎるだろうと言うことだ。僕は、その時にはおっちゃんの話しをひとつの小話として受け取ったが、後日、別のタクシーに乗った折りに、運転手のおっさんから「最近レンタカーが急に増えて仕事を取られてるんだ」という話を聞かされて、「あれは愚痴だったのか」と気がついた。バスの運行もなく、レンタカーも少なかったころには、タクシーの運転手はアホほど儲かっていたらしい。

【白谷雲水峡を歩く】

登山口のゲートで、協力金という名目で1人300円を支払い、簡単な地図をもらった。歩き始めは、木製の歩道が付けられており、拍子抜けするほど快適だったが、それも10分ほどで無くなり、多少整備された登山道といった感じになった。途中、「楠川歩道」という山道があって、それは江戸時代に島津の殿様に屋久杉の杉板を納めるように言われて、切り出しに行くのに作った道らしい。確かに石なんかを並べてある。麓から白谷まで、われわれは車でピュっと来たが、結構距離がある。大きな杉を手で挽いて板にし、背負って歩いて麓まで下ろす。全く大変な仕事だと感心すると同時に、はやりここまでピュッと来れる科学技術にも改めて感心せざるを得なかった。

白谷雲水峡は、大きい屋久杉はあまり無いが、屋久島の北面ということもあってか、森が苔まみれで非常に雰囲気が良い。例の駿のおかげで「もののけの森」と呼ばれるようになった場所もある。また、所々で渡る小さな沢が非常に美しい。そのきれいさや爽快さについては、僕の表現力も足りないし、写真でも伝えることはできないし、まぁ行って見て下さいとしか言いようがない。


《登山道の入口近くの沢》


《緑の森の中で赤い木は目立つ。名前は忘れてしまったが、表面の質感が良かった》


《苔まみれ 全体的にこんな感じ》


《小さな沢をいくつか渡る。少し水に入らないと渡れないので防水トレッキングシューズの機能を堪能》

この旅行に向けて購入した新しいデジカメは、屋久島の森の光量の少なさに全くついてくることができず、手ぶればかりしていかんともしがたかった。手ぶれ補正というモードも用意されているのだが、無理に絞りを開いているのか、写真が黄色っぽくなって気に入らない。あと、焦点距離が35mm相当なものだから、風景を撮るには狭すぎて、欲しい構図で収まらない。最近は、Lumixなど広角のコンパクトデジカメもあるが、今回は防水を優先したのだから仕方がない。広角レンズを搭載したカメラがもっと増えればいいのにと思う。


《ツガ?も大きい 木の上から当たり前のように木が生えている》

白谷雲水峡は、周回コースのような感じで、ぐるっと回ることができるのだが、予定していたコースの逆回りをしてしまっていた。しかもそのことに気がつくのが非常に遅かった。おかげで何本かの名前の付けられた杉を見ることができなかったし、妻にも色々と文句を言われた。何かおかしいとは何度も思ったし、間違いに気がつくことのできるポイントもいくつもあった。しかし、間違えているはずがないという思い込みが非常に強力だった。思い込みを払拭する難しさを痛感した。


《岩の上に生えた苔が苗床になって木が生える》

また、一般的な白谷雲水峡コースの一番奥にある、太鼓岩という見晴らしの良い岩に登った。その日はこれ以上ないと言うほど天気が良く、西からの風が山に当たって雲になる様を見たり、安房の海を望んだりすることができた。その場に居合わせた他のグループを引率するガイドに言われるがまま、南側の山に向かって「おい!」と言うと、「おい!」と山びこが帰ってきた。われわれはガイドを付けずに回っていたのだが、ガイドを付けることの効能を見た。知識は風景を違ってみせる。


《雲は作るし山びこは返す》

【山を下りて宿へ】

帰りのバスの時間に合わせ、おおよそ4時間かけて降りてきた。ガイド本に白谷雲水峡は4時間10分コースだと書いていたが、それくらいあれば、まぁまぁのんびり歩くことができる。16時10分の最終バスは、座れない人が出るほどの盛況っぷりだった。

宮之浦で預けていた手荷物を受け取り、またバスに乗って宿のある安房まで移動した。行きのタクシーのおっちゃんの言いつけを守り、「警察署前」という停留所で下車した。そこから東へ10分、「この道で合ってるのかなぁ」と思いはじめる辺りに民宿志保はあった。玄関を開けるとおっちゃんがいて、部屋に通してくれた。部屋は海側に窓があり、よく風が通って非常に気持ちよかった。風呂に入って洗濯をした。洗濯機が回る間のんびりしていた。6畳間という空間も妙に落ち着けた理由だったと思う。狭さが手頃なんだろうか。

洗濯物を干した後、安房港を少し散歩した。さすがは外洋を望む港。テトラポットが少し興奮するくらい大きくて高かった。晩飯はガイドブックに出ていた、安房川の縁にある「散歩亭」という居酒屋的な店に行った。雰囲気も悪くなかったし、味もまぁまぁだった。宿に帰ってバタッと寝た。


《安房港から山を望む》


《テトラポットがでかい》


《散歩亭で食ったトビウオの一夜干しはホッケみたいな味だった》

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みやいひろし

  • Author:みやいひろし
  • こんにちは。妻と惣吉(2007.6.26生)、志埜(2010.10.29生)と共に慎ましく暮らしております。

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