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冬に沖縄に行くこと

070321-沖縄


先の金土日と、思いがけず沖縄に行ってきた。そう報告すると、たいていの人は「いいなぁ」と、素直な羨望を表明する。かく言う僕も例外ではなく、妻からはじめて沖縄行きの提案を受けたときには、「いいなぁ」と、素直にそう思った。

自分の生活域の気温がまだ10度前後を右往左往している時期の沖縄の良さというのは格別かつ単純で、とにかくここより10度くらい暖かいのだ。しかし、実際に訪れてみて、そして帰ってきてさらに痛感するのは、暖かいということの格別さだ。暖かいということのストレスのなさはほんとうに素晴らしい。

亜熱帯の地域に暮らす人と、寒冷地に暮らす人と、生涯にこうむるストレスを量的に比較することができれば、冬の寒さがない分、前者の方が圧倒的に少ないはずで、それは何か人生の損得の域に達するほどの違いなのではないか。そんなことまで思ったりもした。

10年ぶり2度目の沖縄は、天候にはあまり恵まれず、最終日に少し晴れたのを除いては、基本的に曇りで風が強く、ときおり天空より水が滴るような具合だった。それでもぬくいだけでこんなにも幸せなのかと痛感した。



今回の旅でもっとも印象に残ったのは、ひめゆり平和記念資料館で知ったことだった。
学徒が戦争の最前線に配備されたことや、天皇のために死ぬことを奨励されていたことの不幸は確かに大きい。しかし、追いつめられてにっちもさっちもいかなくなった状況にあって、最終的に死者を増大させた原因が、指揮官の解散命令にあったということの不幸は、死をもって全てを済ませようという発想の端的な無責任さと害悪の全てを象徴していた。

枝葉は参照サイトに譲るが、進退窮まった状況の中で、牛島司令官という現場の最高指揮官は、「みんな降伏せずに死ぬまで頑張れ」とだけ命令し、自分だけ先に自殺してしまったのだ。人々はどうしていいものやらわからず混乱し、ひめゆり学徒だけを見ても、それまでの2ヶ月間で19人にとどまっていた死者数が、一気に100人以上となったらしい。

その司令官も、幸福はあり得ないと教育されていて、被害者の一人には違いないのかもしれないが、それにしても、なんという無責任さだと閉口した。そして、ひめゆり学徒、ひとりひとりの顔写真なんかが展示してあったものだから、ホテルの従業員や、町で若い娘をみかけては、こんな子があんなめにあって死んだんやなぁと、思って回らずにはいられなかった。

■ゆめゆり記念資料館 http://www.himeyuri.or.jp/war.html



それにしても、全体を通じて振り返ってみると、リフレッシュしなければ、のんびりしなければという強迫観念にも似たものに駆られていたような気がする。それは日々感じている「しっかり働かなければ」という気持ちと同じものの裏返しで、きっとのんびりもリフレッシュもできいないのだ。

そして、そういった気持ちの切り替えができるほど、ちゃんと仕事をしていないと思っているのではないか、と考えてしまうのも、けっきょく同じ圏域にあって、真のヴァカンスとはこんなものではないのではないか、という思いに駆られるのも、また同じことかもしれない。
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  • こんにちは。妻と惣吉(2007.6.26生)、志埜(2010.10.29生)と共に慎ましく暮らしております。

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