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2-1 ネヴェシェヒルに着いた

バスに乗っているうちに、ネヴェシェヒルに着いた。正確に言うと、ネヴェシェヒルのオトガルに着いた。オトガルというのはバスターミナルで、大型の観光バスが出入りするため、ある程度の広さが必要となる。したがって街の中心から少し離れた場所にある場合が多い。特にある程度の規模のある町の場合はそうだ。ネヴェシェヒルはカッパドキア地方で一番大きい街だったから、オトガルも町の脇のほうにあった。そして、街の中心からはずれているオトガルがしばしばそうであるように、バス会社が、オトガルから町の中心までの無料送迎バスを走らせていた。

----------*

ネヴェシェヒルのオトガルに着いた。バスを降り、荷物を受け取った。乗ってきたバスの近くに小さい乗り合いバスが停車していて、バスを降りた人が次々と乗り込んでいた。バスは、2トントラックくらいのサイズのメルセデツベンツで、シートは15人分ほどあった。これがガイドブックに書いていた、街の中心へ行く無料送迎バスだと思った。一応、客の荷物を車に乗せるなどしているおっさんに、「city central?」などと聞いてみたが、言葉が良く通じないらしい。とにかく乗ってみることにして、車に乗り込んだ。われわれが最後の乗客で、スライド式のドアの真横に座ることになった。

そうしてバスに乗り込んでいるところに、12~3歳くらいの男の子が「コンニチハ」と片言で話しかけてきた。なんだと思っていると、「Free Infomation」と言う。「Free Infomation」は、ただより高いものはないとタイで痛感していたし、雑誌にも「オトガルなんかで客引きされることがあるけど、あくどい場合が多いから気をつけろ」と書いてあった。面倒だと思って「イステミヨルム」と言うと、諦めたように引き下がったが、なぜか彼も同じ乗り合いバスの助手席に乗り込んだ。

町の中心部らしきところでバスは止まり、下車する。すると、その彼も車を降り、まだしつこく食い下がってくる。そこに、英語とわずかな日本語を話す、30も中ごろかと思われるような女が合流してきた。女は、ギョレメあたりを回るツアーが、Transportation(交通費)、Guide(ガイド)、Entrance Fee(入場料)、Lunch(昼飯)のセットで40YTL(≒3200円)だと話を詰めてくる。とりあえず事務所の場所を聞くとオトガルにあるという。「必要があれば自分から行くから、今はとにかくホテルに行かせてくれ!」と言うと、携帯電話でどこかに連絡をとり、ただで送るから5分待てと言い出した。

要らんと言っているのに、客引きの男の子は、僕のスーツケースを持って離さない。しかも、車が迎えに来るのかと思いきや、男の子はスーツケースを持って歩き出した。ともかく歩いて行く気らしい。勘弁してくれと思いながらも、一応はホテルに向かっているようだし、ついて行くしかなかった。スーツケースは僕が持ってもかなり重い。キャスターが付いてはいるが、それは古びた網戸のように重く、平らな所でもすぐにつんのめる。その上、その町の車道や歩道は、お世辞にも丁寧な舗装はなされておらず、しばしばキャスターを転がすことができない。男の子は明らかにかなり辛そうなのだが、それでも必死で運び続ける。途中で、トルコ人のおばさんがその男の子に声をかけた。何と言っているのかはわからないし、別に知り合いというわけでもなさそうだったが、「日本人にちょっかいを出すな」というようなことを言っているような気がした。それが僕の希望的な推測にしてもだ。

そうして歩いているうちに、次は仲間のおっさんが合流してきた。こちらは50歳くらいだろうか。多少の日本語と英語を話す。言葉はうまいが、さっきの女と同じ内容を繰り返す。そうこうしているうちに宿泊するホテルに着いた。そのおっさんはホテルのフロントのネエちゃんに、自分の会社のパンフレットをもらい、こことこことここを回るツアーで、入場料に昼飯をガイド付きで40YTLだと繰り返した。どの道、1日はガイドを使おうと思っていたし、40YTLはガイドブックに書いてあった相場からしても特に高い値段ではない。妻と相談した結果、まぁえぇかという話になり、頼むことにした。すると、日本語のガイドの方が良いんじゃないか、日本語のガイドだと1人50YTLだと言い出した。そうしようかと、そうしてしまい、値切るのを忘れていた。1度決めてしまっていたことで気が緩んでいた気もするし、考えることそのものが面倒になってしまっていたような気もする。

それにしても不快な客引きだった。ガイドブックに、「ツアー会社は何社か回るように」と書いてあったのを、客引かれ中に何度も思い出した。しかし、何社も回る手間が省ける、他の会社に行ったときに同じように客引きされるのは面倒だ、値段もそんなには高くはない、パンフレットがある程度しっかりしているし、実はちゃんとした会社なんじゃないか、などなど、ポジティブな要素を見つけては承諾へと傾いていく自分を認めることができた。そして何よりも、その面倒な状況から抜け出したかった。

----------*

一度経験した今の僕なら、値交渉もできるし、ザクっと断る事だってできると思う。そして、現在からの希望を言えば、その時にサックリお引取り願いたかった。それは、この日の強引な客の引き方だけをとってもそうだし、次の日のツアーの内容をとってもそうだ。要するに、自転車をこいでいたら口の中に虫が飛び込んできたような、苦い、不本意な思い出だ。その幼さの抜けない中学生くらいの男の子のうぶ毛ひげが、脳裏に焼きついてしまっている。
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